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2019.10.02 Wed

秋は自分にとって重要な季節だ。
夏と春と、冬と同じぐらい。はぐらかしているわけではなく、本当にそうなのだけど、いや、秋はある意味で自分にとって他の季節以上に重要な季節なのだ。
人生における転機はほとんどいつも秋だった。バンドを始めたのも、弾き語りで活動を始めたのも、題名のない文化祭を観に行ったのも、恋愛におけるいくつかの転機(おもに別れ)も、みんな秋だった。
秋の情景が記憶に残るのは、秋はどこか終わりを想起させる季節だからかもしれない。もうすぐ僕らはこの頼りない日差しすら取り上げられて、束の間の長い冬に取り囲まれる。僕らは思い残したことのないように、最後の日差しを頼りに、ささやかな夢を実現させるためのヒントを得るために都会へ出かけたり、冬を越すための暖かい思い出と紅葉を拾うために野に出たり、愛を告白しようとしたりする。
金木犀が咲いたら、もうお終いが近い。「お別れしたくない」という気持ちこそが、人生で一番尊いものではなかったか、そんなふうにも思う。
日が暮れた道路沿いをとぼとぼ歩く。僕の胸には淋しくて暖かいものが充満している。
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