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2019.03.22 Fri after all全曲語り(13) 普通の暮らし

十三曲目は「普通の暮らし」です。

出来た日は2013年4月13日。朝5時半頃、淡路島を中心に大きな地震があった。大阪梅田のマンションで、半年後に妻になる人と一緒に寝ていた僕は、大きな揺れで目を覚ました。
阪神大震災で暮らしが変わり、東日本大震災を目の当たりした、地震にめっぽう敏感な僕らだ。当たり前に続くわけじゃない生活や幸せのことを思った。
余震に警戒しながら、また眠りにつく。その夢の中ではっきりと、鼓膜に響くぐらい明瞭に歌が流れていた。途中から僕は目を開けていたように思う。そっとベッドを抜け出して、朝の光の中で夢から流れてきた歌を記録した。

「大阪城のジオラマを並べて 十個並べてそこに住まうんだ」
僕にだって意味はわからない。でもそのままにした。夢で聞こえた歌詞を一言一句、ほとんど全く変えていない。きっと自分で測れない意味があるんだろうと思って。
途中からは、わからない。夢の残り香の中で糸を手繰るように、祈りに似た気持ちで言葉を紡いだようにも思う。
普通の暮らしを送りたいのだ。愛する人と、生活を繋いでいきたいのだ。
僕はまたベッドに戻って、彼女にしがみついて目を瞑った。

僕らの暮らしを変えてしまうのは、もちろん地震だけではない。自分自身この歌が一番迫ってきたのは、父が心筋梗塞で死にかけたときだった(有難いことに回復した)
移ろいゆくものを目の当たりにしたときだけではなく、いつも今の特別さ、かけがえのなさを感じながら大事に生きていければいい。「普通」っていうその都合のいい概念は何よ、ということも含めて。

この曲にはいくつか思い出があって、ライブで初めて聴いてくれたpara-diceの安井さんが「なんか泣きそうになった」って言ってくれたこと、前のアルバム「旅立ちのうた」のレコ発のときに、ジャカランタンの瀧井さんがゲストボーカルでこの歌歌って、ハーモニカ吹いてくれたこと。幸せな曲です。
大事にしていく。

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【普通の暮らし】

大阪城のジオラマを並べて
十個並べて そこに住まうんだ

大阪城を手放した後は
あなたの部屋で 普通の暮らしを

普通のマンション 普通のバス停
普通の暮らし 普通の商店街

公園置いた 農園を作った
足りないものはあなたと相談するんだ

ひとつずつ編んでゆく
壊れない生活を
虚ろな朝の光 眩しい顔をしてる


僕等は瓦礫の下から芽吹いた
かわいい希望のようなつもりで

普通の暮らし ジオラマの街角
普通の愛の意味をあなたと紡ぐんだ

音を立てドアが開く
またとない生活を
哀しみは胸の奥 はぐらかしては向き合って

少しずつ伸びてゆく
影法師 手を繋ぐ
言葉もない朝の光
いつか見た景色のよう
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