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DIARY

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2017.09.04 Mon

齢七十も近くなる両親の墓探しが、いよいよ本格化している。
昨日も行った。なんでも、市営のたいへん人気の墓地に幾らか空きが出たということで、数年ぶりに希望者を募集することになったそうなのだ。付き合わされるのは唯一地元近くに残った次男の僕だ。付き合わされるといっても、墓に入るのは彼らに違いないけれどその墓に参るのは主に僕だったりするわけだから、けして他人事ではない。だから僕にとって墓探しに付き合うことは、やぶさかでないと言うべきだろう。

それに墓探しはなんだか楽しい。
僕らはまるで賃貸物件のマンションの部屋を吟味するように「このお墓めっちゃ良くない!?」とか「こっちもめっちゃいいやん!」とか言ったりする。見晴らしが良いとか、空が良く見えて気持ちいいとか、ちょっと日陰なのでジメッとしていやだとか、この区画は自分とこ以外皆立派なお墓やから気がひける、とか。
僕の父は、とにかく人里に近くて、賑やかで寂しくない墓に入りたいという。友達と同じ墓地がいいとか瀕死の小学生みたいなことを言う。田舎のお墓はいやだそうだ。オバケが出そうで、怖いのだそうだ…。

自分もいつか墓を探すのだろうか。探すのだろう。散骨という選択肢もある。私のお墓の前で泣かないでください、そこに私はいません、眠ってなんかいません、千の風に…っていう歌もあるぐらいで、ワシには墓なんか要らん、という意見もある。ある。
義理の父からは、青春時代を過ごした故郷の、思い出深い山の滝口から遺骨を撒いてくれ、というなかなかハードルの高いリクエストをされている。撒きに行く方も命がけでなので、義理の父と結果的に心中、ずっと一緒、ということにもなりかねない。細心の注意をもって事にあたらなければならない。

海に撒くという話もよく聞く。高倉健さん主演の「あなたへ」でもあった。
散骨も浪漫があって素敵やけど、まぁ残された子孫に目に見える先祖参りの場所を遺す、ということを考えるとお墓はとてもわかりやすい。樹木葬というのもありますね、最近は。
国によってスタイルが色々あるのも、面白いよな、墓。

自分的には、ほんとは野原で野生動物に食われれば本望なんやけど。
空が高くなる季節、最後のツクツクボウシを聴きながらの墓地散歩は、清々しくて切なくて悪くないです。
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