DIARY

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2017.03.23 Thu

今度の家は、たぶん百戸以上入った大きなマンションだ。少し高台にあって、僕の家は東側に大きく窓をとってあり見晴らしがものすごく良い。東向きにひらけた家に住むのは初めてである。
最近僕はいわゆる「朝活」を志している(まだ「習慣」とはいえない)。朝日がめいっぱい射し込む部屋で本を読んだり書き物をしたり、体操したりするのはなんとも素敵じゃないか。ということでその東向きの窓と眺望と、あと実は「定期借家」という期間限定の賃貸契約であることから、敷金礼金が安くあがることに惹かれて、その物件に決めた。
三日前バタバタと引越しを済ませ、まだダンボールハウスではあるが、早速朝活をと昨日一昨日と早起きを志した。結果は惨敗だ。初日は暗く寒い部屋の中で震えながら何もしない時間を過ごした。昨日は晴れていたのでまだよかったが、明るくならないと何もやる気が起こらないものですね。そういう意味では、日照時間の極端に短いアラスカの冬はたいへんに辛いものであろうなと遠い目をしてみる。太陽が上ったら上ったで、真横から陽射しの直撃を受け眩しくて暑い。日焼けしてしまう。
とまぁ前途は少し多難ではあるが、早いところ環境と生活を整えて、有意義な朝活ライフを築いていきたいと思っている。

今度の家はかなり高級かつ閑静な住宅街にあり、住んでいる皆さんもウチは昔からずっとここなんですといった上層ブルジョワジーのようで、どうも馴染めない感じが、実は既にしている。僕も水と文化の町・宝塚出身、育ちは決して悪くないと自負してはいるが、何の因果か割合いスラム街に縁深い人生を送ってきたため、閑静な場所では緊張してしまう。人がたくさん居るのにみんなめっちゃ静かに暮らしてるってどういうこと…?騒音問題、隣人トラブル、なんと恐ろしい言葉でしょう。それにきっとここはギターを担いでいるだけで無法者と見られる地域だ(考え過ぎか?)。膝の破れたジーンズなどはもってのほかだ。穴のあいたトレーナーもよれたTシャツもこの際処分しよう。ブティックで新しい洋服を買わなくちゃ…
自らの醸し出す異物感に早速窒息しそうになっている感がある。
順応性は、たぶん少しは持っているし、笑顔と挨拶で敵を作らずにやっていけるかもしれない。時間が経てばこの環境を気に入るかもしれない。だけど直感は八割当たっているものだと誰か言っていた。ここは自分にとって、心の底からの安心を得られる場所ではないという感覚は早くも確信の顔をしている。
少し前述したけれど今回の賃貸は「定期借家」という期間限定の契約で、二年後には僕ら家族は家を出なければならない。そのことはもちろん煩わしくもあり、だけど今はどちらかというと心の支えになっている。この家を出るまでの二年間は、大人しく朝日を浴びながら将来のことを思案し、準備に勤しもうと考える僕である。きっとそういう巡り合わせなのだ。四十からは、本当に自分がやるべき一生の仕事をしたいとかなり前から考えている(それがどんな仕事なのかは、まだわからない。探している途中だ)。そのために、三十五からはその準備をしたいと思っていた。二年後僕は三十五だ(正確には一年と二ヶ月後。歳をとった…)。今後長く暮らす土地も見つけたい。どこで、何をして、どんな暮らしを営んでいくか。それを考えたり、その準備を進めたり、そういうことを静かに行うべき期間なのだと考えるととてもしっくりくる。二年の定期借家を選んだのは、たまたま出会ったその条件が、そういった自分のライフプラン(そんなカッコイイものではないけれど)にカチッとはまったように思えたからだった。退路を断つようなつもりも兼ねて、エイとそこに決めた。

家でのギターや歌は、騒音問題・ご近所トラブルで家族に肩身の狭い思いをさせないために、今まで以上に気をつけないといけない。これは非常に辛いけれど、ある程度は仕方がない。二年間は我慢である。スタジオ探そ。
だけどこういうエリアに住むのも、経験としてはいいな、と書きながら思えてきた。また知らなかった己を知ることにもなる。期間限定なわけだし、最悪途中退場で立ち退くことになることも大して怖くはないので、めいっぱい楽しんで暮らしたい(そんなことにはならないと思うけど。でも立ち退くことが怖くないなら、一体僕は何に怯えているのだろうと考えると、どうもやっぱり人である。どうして僕は人を畏れるのだろう)。
引越しのその日、下の階の奥様からチョット怖いことを言われて僕らのテンションは緊急停止に追いやられた。だけどよくよく考えたら恐れることなんて何もないのだから、楽しんでみよう。下の奥様とも友達になろう。離れる頃になって、ここの暮らしも悪くなかったと、いつも思うものだから、きっとここも二年後にはこころよい場所になっていることと思う。
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