DIARY

2017.09.19 Tue なんなんでしょう

ここ数日体調が優れなくて、いよいよ本日優れなくて、なんなんでしょう、花粉症か?喉が真っ赤に腫れていて、声を発するだけで喉が痛いだけじゃなく、全身に振動が伝わって身体が振り回される感じがする。加えて身体がダルい、県大会、ちゃう、倦怠感がスゴくて文字打つ指も横滑りするスゴダル。
久々に筋トレしたのが効いてるだけなのか、今朝駅まで猛ダッシュした(今シーズン最速)のが響いてるだけなのか、それともシンプルに風邪?
花粉症かな、春の七草 秋のブタクサと言われるように(言わない)、花粉症は春だけのものではなく、秋にも旬を迎えるものなのである。初ガツオ、戻りガツオと一緒や。強引か?

そんな不調のせいからか、おれは先日カレー作りを失敗した。カレー作りをだ。あの、中学生ですらしかも野外で上手に作れるカレーをだ。
夜更け、急にカレーを作りたくなった。男というのは定期的にカレーを作りたくなる生き物なのだ。男がカレー作りに惹かれるポイントは挙げれば枚挙にイトマがない。豪快さ、スパイスの奥深さ、スープカレーやキーマカレーや自由軒的なカレーまで形態が多種多様であること、などなど。
おれがカレー作りに惹かれる理由は、なんというか「地味な作業が意外と好き」というところにある。玉ねぎをたくさんみじん切りにしたり、それを飴色になるまで炒めたり、ニンニクをいっぱい刻んでオイルにじっくり香りをうつしたり、あと時間を忘れてひたすら煮込んだり。そういうのがおれは好きなのだ。
また、カレーには並外れた包容力がある。色んなものがカレーの隠し味として紹介されていることからもわかるように、大概のものを自らの糧として取り込んで成長してしまう。どんなに苦いコーヒーを入れても、甘いチョコを溶かしても、最終的に完全にカレーですが何か?という感じに仕上がってしまう安心感。
あの日おれは、その包容力を過信したのかもしれない。そもそものスタートが、肉じゃがの余りをカレーに昇華しようという発想だった。糸こんだけは食い切った肉じゃがに、素直に水と具を足して煮込んでルーをぶち込めばよかったものを、おれの中のシェフがそれを許さなかった。玉ねぎ二玉飴色になるまで炒めたり、ニンニク三かけオイルで炒めたり、トマト二個刻んで炒めたりし出した。やがて、おれの中のシェフが暴走を始めたことに、おれは気づけなかったんだ。
飴色玉ねぎやニンニクオリーブトマトやそういうやつらを、早々に肉じゃがに合わせて、煮込んでルーをぶち込めばよかったのだ。しかしおれの手は無意識のうちに冷蔵庫の中をまさぐっていた。何かもう一工夫…そうだ、酸味が欲しい。その時だった。シェフの目に、夏場大量に作ったピクルスが飛び込んできたのは。
シェフは迷わず大量のピクルスの入ったタッパーを手に取った。そしてピクルス液をぺろ舐めし小刻みにうなづく仕草を見せたかと思うと、おもむろに大鍋の中にタッパーの内容物を全投入した。
火を通せば酸味は飛ぶ。シェフはもはや釈迦的に目を細めてそんなふうに思っていた。想っていた。だけど、待って、少しピクルス液の量が多かったかもしれない。全投入の直後から、シェフは心密かに冷や汗をかいていた。煮込めば大丈夫、煮込めば大丈夫、煮込めば大丈夫、煮込めば大丈夫…
相当煮込んだ後、おれは味見をした。目を向く酸っぱさだった。サンラータンという言葉が脳裏をよぎった。本当にこれがカレーになるのか?思いもよらぬ事態に、震えが止まらなかった。
すぐにルーを!おれ達(おれとシェフ)は市販のルーの包容力に全てを賭けた。一度火を止めて、ルーを丹念に溶かしていく。ルーが完全に溶けたらば、再び火にかけてトロミが出るように煮立たせる。ルーの説明書に書いてある通りにだ。
これで酸味はカレー味の陰に隠れ、スパイスの味と辛味の後に吹く一陣の爽やかな風となっているに違いないんだから。
一見完成を迎えたそれを、落ち着け、味見用の小皿に掬って入れて、味見をした。それは、酢豚の味だった。

おれは酢豚が好きだ。だけど、酢豚を米にかけて食べるのが好きなわけじゃない。やったことがない。それに、おれが作りたかったのはカレーなのだ。酢豚じゃないのだ。
おれは深夜、大鍋の前に立ち尽くした。虚しく空回りする換気扇のほかの全てのものが音をなくしていた。

二日経ったら美味しくなっていた。おれはカレーではない美味しい何かを責任を持って食べた。

やっぱり微熱があるみたい。寝よう。

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ライブスケジュール

◼︎9/23(土)西宮 ライブスポット・ペンギン
19:00/20:00 ¥2000(飲食代別)
シャンプー藤原/進藤宏希/mickey/奏 結音

◼︎9/26(火)梅田ハードレイン
『Crown』
18:00/18:30 ¥1800/2300(+1drink)
進藤宏希←テラマエオトナ(HELLO, SADNESS)←脳内麻薬←神戸のあらた←大塚ケンジ←橘田ほのか

◼︎10/28(土)心斎橋 歌う魚
【歌う魚-0th Anniversary-】『歌う鯛のバラッド』
18:30/19:00 ¥2000/2500(+1drink)
ふじたゆかり←ひろたうた(ホテルクロエ)←あさじ←進藤宏希←いおかゆうみ

◼︎10/29(日) 神戸元町space eauuu
『STRANGE BOUQUET VOL.18 〜昼クラブ』
12時オープン タイムテーブルは追って!
http://sbouquet.blog67.fc2.com/blog-entry-302.html?sp

◼︎11/4(土)中崎町イロリムラ
まどぎわ 俣野密 展
18:30/19:00 ¥1500(三日通し券:¥3000)
Nonsugar/ヲザキ珈琲/黒木サトシ/進藤宏希
http://madogiwa.info/

◼︎11/7(火)扇町para-dice
『Welcome to My Life』
19:00/19:30 ¥1700(+1drink)
sinri←オガサワラヒロユキ←たかぎしゆか←進藤宏希
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2017.09.12 Tue 『8月10日』という曲について

日記のように曲を書くことのある僕は、しばしば「◯月△日」という日付をそのまま曲名にしてしまう。
それは別に手抜きをしているわけではなく、一番「そうあるべき」と感じるからそうする。凝ったタイトルをつけることで、その日の空気感や、何かどうしようもなく繊細なものが損なわれてしまうような気がするのだ。日記なのだから、誰に向けているわけでなく、まずはなんといっても自分のためのものであるゆえに。
もちろん曲ができたその日をタイトルにする。

二日前(9月10日)に公開された、僕の初めてのMVは『8月10日』という曲のものだ。

「8月10日」という曲を作ったのは、実は8月12日だった(2013年のことだ)
だからこの曲は正確には日記とはいえない。
その日僕は旅先の木曽駒の山の中で、持ってきたギターをさわりながら、二日前のことを思い返しながら、歌を作った。8月10日にどんなことがあったのか、もうよく覚えていない。花火にかかわる何かということぐらいだ。はっきりしているのは恋をしていたということだ。
この曲が他の日記の曲と異なるのは、自分以上に聴かせたい相手がいたというところにもあるかもしれない。
ちなみに8月12日のその日はペルセウス座流星群が極大で、僕はもしかしたら今までの人生で一番綺麗だったかもしれない天の川の下で、無数の流れ星を見た。山の中の夜のグラウンドに寝転がって。

僕の曲というのは可哀想なやつが多くて、なかなか上手く出口を見つけられない。御多分に洩れずこの曲もそうだった。
大体にして夏の曲なんていうのは夏にしか歌えないのだから、聴いてもらえる機会自体が少ないのだ。
だけど、他のどの曲もそうであるように、この曲も僕にとっては特別だ。この曲でしか言えないことがあった。ある感情がひときわ高鳴った無二の曲だ。

代表曲かと問われれば、別にそういうわけではないと答えるかもしれない。地味な曲だねと言われたこともある。どちらかという甘ったるくて、ロックな友達は見向きもしないだろう。誤ってMVを開いてしまったら、汚いものでも見たように慌ててブラウザを閉じるだろう。

だけどたまにライブで演奏すると、この曲に反応してくれる人が居た。
僕はなんとなくやけど、この曲に少しの可能性を感じたのだった。

そうしていつだったか、この曲を映像作品にしたいとフト思って、この度それを実行に移した。
「なんでこの曲なん?」と聞かれても、この曲で作りたかったとしか答えようがない。たくさんの人に聴いてみてほしい曲だった。僕の中の夏の光を、消えないうちに閉じ込めておきたかったのかもしれんとか言ったら、そんなん言ったら引く!?

はー、最後いきなりテンション壊れてすみません。。
どうか一度聴いて、そして映像を観てください。
悲しいぐらいの夏がそこにあります。

https://m.youtube.com/watch?v=ed32XK9O8S0

2017.09.10 Sun 『8月10日』MV公開!

秋がやって来ましたね。

本日、2017年9月10日(日)の正午に、進藤宏希はじめてのMV『8月10日』が公開されました。

https://m.youtube.com/channel/UC9drrB5sIZ1LL9p4ofk81nQ

観てください。夏が帰ってきます。
恋の歌です。珍しく、どうしようもなく恋の歌。

クレジットは下記のとおり!
↓ ↓ ↓
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◼︎作詞作曲、演奏、出演 → 進藤宏希
-web http://azukiirogakudan.net/
-twitter @shindokoki

◼︎レコーディング、ミキシング、マスタリング → 荻野真也(music studio SIMPO)
-web(SIMPO) http://studio-simpo.com/
-twitter @yashinya0601
-instagram og_shinya

◼︎撮影、映像編集、監督 → 安井淳(silvermoon films)
-web http://veronica-web.net
-twitter @veronicansong

◆ロケ地
・兵庫県宝塚市 川面、御殿山(地元)
・滋賀県大津市 瀬田の唐橋周辺(船幸祭 花火大会)

◆SPECIAL THANKS
丹波市氷上町の荻野家の皆さん(レコーディング協力、各種おもてなし)、村木コートパイン雄一 from 裏々/小豆色楽団(ウェブ関連熱烈サポート)
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助けてくれたみんなに本当にありがとうございますと言いたい。一人じゃなんもできへんもんなぁ。

だけど僕だってもう少ししっかりしたい。一番の恩返しは、作品を沢山の人に観てもらって、少しでも何か感じてもらうことやと思うから、一生懸命宣伝したい。

録音をしたのは夏の始まりだった。サウンドエンジニア、オギーの実家のピアノの部屋で、窓を開け放って録音した。使ったギターは、30歳の誕生日に横井克己さんのY.K.Guitarsで買ったグランドシナノのクラシックギターです。

撮影をしたのは真夏の中心の最後の日のような日だった。まる半日安井さんと、ヘロヘロになりながらも作品作りに没頭したのは僕にとってこの夏の一つのハイライトみたいな思い出になった。

夏の空気と僕たちの大量の汗と、笑いと、作品への愛情の詰まった音と映像を、どうか楽しんでください!何回でも。途中、豆みたいな顔が何度も出てきて申し訳ないですが。。。

そして出来れば、人にオススメしてください◎よろしくお願いします。

進藤宏希



以下、今後のライブスケジュール。
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◼︎9/23(土)西宮 ライブスポット・ペンギン
19:00/20:00 ¥2000(飲食代別)
シャンプー藤原/進藤宏希/mickey/奏 結音

◼︎9/26(火)梅田ハードレイン
『Crown』
18:00/18:30 ¥1800/2300(+1drink)
進藤宏希/テラマエオトナ(HELLO, SADNESS)/脳内麻薬/神戸のあらた/大塚ケンジ/橘田ほのか

◼︎10/28(土)心斎橋 歌う魚
【歌う魚-0th Anniversary-】『歌う鯛のバラッド』
18:30/19:00 ¥2000/2500(+1drink)
ふじたゆかり/ひろたうた(ホテルクロエ)/あさじ/進藤宏希/いおかゆうみ

◼︎10/29(日) 神戸元町space eauuu
『STRANGE BOUQUET VOL.18 〜昼クラブ』
12時オープン タイムテーブルは後日発表!
http://sbouquet.blog67.fc2.com/blog-entry-302.html?sp

◼︎11/4(土)中崎町イロリムラ
まどぎわ 俣野密 展
18:30/19:00 ¥1500(三日通し券:¥3000)
Nonsugar/ヲザキ珈琲/黒木サトシ/進藤宏希
http://madogiwa.info/

◼︎11/7(火)扇町para-dice
『Welcome to My Life』
19:00/19:30 ¥1700(+1drink)
sinri/オガサワラヒロユキ/たかぎしゆか/進藤宏希

◼︎12/28(木)梅田ハードレイン
詳細は後日発表!
ドブロク(東京)/ダイバーキリン/QLIP/LODYPOPS/進藤宏希/and more...
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以上です!

2017.09.05 Tue PV撮影記

2017年8月17日、午前11時半の阪急宝塚駅に、長身アフロヘアーにサングラスのその男は現れた。星条旗が大きくプリントされた紺色のTシャツ(ほどなく汗でびしょ濡れになる)に身を包んだ安井淳は開口一番、改札口で仁王立ちで待っていた進藤宏希にこう告げた。

「俺のロケはもう始まっている」

かくしておれたちの汗だくPVロケツアーは始まった。前半のロケ地はおれの生まれ育った町宝塚。武庫川以北、長尾山寄りの、進藤実家にほど近いエリア(主におれの散歩コース)にて撮影を行った。
途中、実家にも寄る。おぉ実家に安井さんがいる。ドラえもんの世界にデビルマンが居るみたいなエキセントリックな感覚が素敵だった。安井さんがおれの両親と挨拶を交わす。いいかっこしようと水出しの緑茶、フォーク的なカトラリーで切って食う感じの和菓子でもてなす進藤母…。
クーラーの心地良さと居心地の悪さの同居する空間を満喫し、撮れ高を積み重ねてゆく。

途中、安井さんの写真をツイッターに上げた。途端に「いいね」という声なき声が聞こえてくる。人の写真をツイッターに上げてイイネを貰って喜ぶ悲しい男がおれだ。しかし二〜三件ツイートすると皆反応しなくなった。おれのPVに対する皆の興味はこんなものなのか…
取り乱してはいけない。心を無にして、ソリオ(宝塚の商業施設)にある「喫茶チェリー」にてカレーライスを頬張る。
真夏の真昼の暴力的な太陽を浴びまくり、ジワジワと体力を奪われていた我々。ここ喫茶チェリーにて静かに体力の限界を迎える。後は空元気とプロ根性だった。口数は少なくなる。

その後、地獄のような満員かつ熱帯な電車移動時間を経て、我々は遠く辺境のロケ地にて奇跡的な撮影に成功する。
帰りの電車で、安井監督が買ってくれたキリン秋味をあおったとき、本当に美味くて、かつなんか倒れそうだったよ。十三で飲みなおして解散した。

初めてのPV、音楽家として、映像作家として信頼する安井監督に胸を借りまくって、ごく控えめに言ってとても良いものが出来たと思う!安井さんに頼んで、本当に良かった。たくさん無理聞いてくれたし、安井さんのセンスに脱帽しっぱなしやった。おかげで恥ずかしさよりも作品を作り上げる楽しさが勝って、アグレッシブな創作になったと思う。ありがとうございます。
そして何より楽しかった。なんせこの日は暑かったし、それよりももっと楽しかった。この夏で一番の思い出かも。。。

皆さんどうか公開を楽しみにしていてくださいね。

2017.09.04 Mon

齢七十も近くなる両親の墓探しが、いよいよ本格化している。
昨日も行った。なんでも、市営のたいへん人気の墓地に幾らか空きが出たということで、数年ぶりに希望者を募集することになったそうなのだ。付き合わされるのは唯一地元近くに残った次男の僕だ。付き合わされるといっても、墓に入るのは彼らに違いないけれどその墓に参るのは主に僕だったりするわけだから、けして他人事ではない。だから僕にとって墓探しに付き合うことは、やぶさかでないと言うべきだろう。

それに墓探しはなんだか楽しい。
僕らはまるで賃貸物件のマンションの部屋を吟味するように「このお墓めっちゃ良くない!?」とか「こっちもめっちゃいいやん!」とか言ったりする。見晴らしが良いとか、空が良く見えて気持ちいいとか、ちょっと日陰なのでジメッとしていやだとか、この区画は自分とこ以外皆立派なお墓やから気がひける、とか。
僕の父は、とにかく人里に近くて、賑やかで寂しくない墓に入りたいという。友達と同じ墓地がいいとか瀕死の小学生みたいなことを言う。田舎のお墓はいやだそうだ。オバケが出そうで、怖いのだそうだ…。

自分もいつか墓を探すのだろうか。探すのだろう。散骨という選択肢もある。私のお墓の前で泣かないでください、そこに私はいません、眠ってなんかいません、千の風に…っていう歌もあるぐらいで、ワシには墓なんか要らん、という意見もある。ある。
義理の父からは、青春時代を過ごした故郷の、思い出深い山の滝口から遺骨を撒いてくれ、というなかなかハードルの高いリクエストをされている。撒きに行く方も命がけでなので、義理の父と結果的に心中、ずっと一緒、ということにもなりかねない。細心の注意をもって事にあたらなければならない。

海に撒くという話もよく聞く。高倉健さん主演の「あなたへ」でもあった。
散骨も浪漫があって素敵やけど、まぁ残された子孫に目に見える先祖参りの場所を遺す、ということを考えるとお墓はとてもわかりやすい。樹木葬というのもありますね、最近は。
国によってスタイルが色々あるのも、面白いよな、墓。

自分的には、ほんとは野原で野生動物に食われれば本望なんやけど。
空が高くなる季節、最後のツクツクボウシを聴きながらの墓地散歩は、清々しくて切なくて悪くないです。